セタシジミって?

セタシジミとは

セタシジミは滋賀県の琵琶湖水系にしか生息していない、固有種の二枚貝です。水深10数m程度にある砂地を好んで生息しています。もとは瀬田川流入口に近い南湖に多く生息していたため瀬田しじみという名称になりましたが、現在瀬田川ではほとんど獲れません。

セタシジミの特徴

殻表は黒みがかっており、光沢はあまりありません。茶色や紫色、赤味がかっている貝もあるため、色だけではヤマトシジミやタイワンシジミなど他のしじみと見分けることが難しいケースもあります。
また、漁場によっては明るいべっ甲色をしていることもあります。これは生息地が砂地か泥地かといった、環境の条件によって変わるとされています。
形は卵三角形で殻頂がふくらみ高いことが特徴です。貝殻のかみ合わせの部分は厚みがあり、角が立っています。

繁殖

セタシジミは個体により雌の区別があるため、体外受精で繁殖します。繁殖期は6月~10月です。水温が20℃以上あるときに3~4日間かけて孵化していきます。
生後1年で5mmほどになりますが、そこから漁獲可能なサイズである1.8cmに達するまでには水深が大きくかかわっており、漁場によっては3年~6年かかるケースもあります。

セタシジミの漁獲量

セタシジミの漁獲量のピークは昭和32年の6,072トンです。しかし、平成19年にはその約120分の1である52トンまで減少してしまいした。
半日漁に出ても1人当たり10~30kgしかとれない日も多くあります。

増産に向けて

滋賀県はセタシジミを増産するため、種苗生産放流技術を開発しました。漁業者等も協力し、セタシジミの稚貝を生産して漁場へ放流し、湖底の耕耘なども行うことで環境の改善に努めています。

漁業のルール

滋賀県では琵琶湖セタシジミ資源回復計画を作成し、漁獲のルールを取り決めています。
しじみを獲って良い時期は8月~4月までで、漁獲禁止区域や貝曳き網漁業禁止区域なども定められています。
しじみを獲るためのジョレンと呼ばれる道具の先にある網目は2.8cm以上と定められています。これは小さなしじみを獲らないための工夫です。
なお、手掻きによる貝掻網漁業は瀬田川に限られています。

セタシジミの味

セタシジミは身にコクがあり「寒シジミ」と呼ばれる冬季には身が肥えてとても美味しくなります。特に産卵を控えた3~4月のセタシジミは最高の味だといわれています。
全国のスーパーなどで流通している黒いしじみはヤマトシジミであり、セタシジミはほとんどの国内では入手することができません。しかし琵琶湖周辺では現在も12月~4月頃スーパーなどで流通しており、セタシジミを食材に使ったしぐれ煮やシジミ飯は根強い人気があります。

このコラムに関連する記事一覧

トップに戻る