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「土用しじみ」と「寒しじみ」とは

「土用しじみ」と「寒しじみ」

しじみには旬の時期といわれる季節が複数あります。その中でも有名な季節が「土用しじみ」の時期と「寒しじみ」の時期です。

土用しじみとは

夏の旬の時期に流通するしじみを土用しじみと呼びます。夏のしじみは子を持っている時期でもあるため肉厚で美味しく、「土用のしじみは腹薬」とも言われているほどです。これはしじみに含まれる様々な栄養素が疲労回復や滋養強壮の効果もあるためです。
しじみは夏の時期に水分と共に失われがちなミネラルも豊富に含んでいるので、夏にぴったりの食材です。

土用の丑の日とは

土用とは中国が起源とされている「五行説」という思想に基づくものです。
この世のあらゆる物は、木、火、土、金、水の五つの要素からなっており、木は春、火は夏、金は秋、水は冬を表しています。そして土は季節の変わり目である「立春(2月4日頃)」「立夏(5月5日頃)」「立秋(8月7日頃)」「立冬(11月7日頃)」の前の約18日間を指しています。一般的には夏の土用(立秋)を指すことが多いです。
土用の丑の日というとうなぎを思い出す方も多いと思いますが、実際はうなぎよりも昔からしじみを食べる風習がありました。

なぜ土用にしじみを食べるのか

夏のしじみは産卵期を迎えて栄養がとても豊富です。また、旨味も増す時期であり、数多く出回っていました。
しじみに含まれるたんぱく質やビタミンB群、タウリンなどは疲労回復や滋養強壮に効果があります。そのため、夏バテ防止にも効果があるとして、夏の土用の丑の日に食べられるようになりました。

寒しじみとは

寒しじみとは、冬の寒さを乗り越えるために栄養をたっぷりと蓄えているしじみのことです。冷たい水の中にいることで身が引き締まっている1~2月が寒しじみのシーズンです。
しじみに含まれている旨味成分であるコハク酸は、気温の低下と主に増加します。そのため、濃縮された旨味が味わえる時期です。

どちらも栄養満点

土用しじみと寒しじみのどちらが栄養価が高く、どちらが本当の旬の時期なのでしょうか。その答えはどちらも素晴らしい栄養価と旨味成分が凝縮された時期である、と言えます。
季節により身が締まる理由や栄養価がアップする理由は異なりますが、どちらも健康面で良い効果があることに変わりありません。
しじみに多く含まれるオルニチンや鉄分、ビタミンB群などの栄養素は肝臓や血流の改善に高い効果があります。また、旨味成分のコハク酸などのアミノ酸は美味しい出汁が出るため味にも定評があります。
1年中いつでも栄養満点で旨味も最高なしじみが流通していますが、その中でもさらに旬の時期である土用しじみと寒しじみを楽しみましょう。

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