オルニチンはアミノ酸の一種で、主に腸で吸収され、肝臓や腎臓、筋肉などを巡って有害な毒素を分解したり、肝臓の働きをサポートします。
オルニチンはアンモニアを解毒し、肝機能を高めてくれる効果があります。疲労物質であるアンモニアが無害化されると、新陳代謝が促進されます。新陳代謝が活性化するとホルモンの分泌が改善され、ストレス解消、睡眠改善、神経の鎮静作用などが働き始め、神経の高ぶりを落ち着かせることにつながります。
そのため、アンモニアが無害化すると疲労が回復し、精神的に落ち着き、リラックス状態になりストレスが軽減するというわけです。
オルニチンは「ストレスホルモン」とも呼ばれているコルチゾールの分泌をコントロールする効果もあります。
コルチゾールは起床時の分泌量が最も多く、そこから徐々に減少していき就寝前には少なくなるというサイクルで分泌されているホルモンです。基本的な働きは血糖値や血圧のコントロール、免疫や神経機能のサポートで、成体にとって欠かすことのできないホルモンです。しかし、過剰に分泌されると血圧が上がったり、免疫の低下を起こし副腎疲労になり、生活習慣病やうつ症状、アレルギー症状、自己免疫疾患などを発症するケースもあります。
コルチゾールは過剰なストレスによって分泌が増加するため、オルニチンを摂取することでコルチゾールの分泌を整えることが重要です。コルチゾールの過剰な分泌を抑えることは、ストレスを感じた時の症状を緩和することにつながるためです。
しじみに含まれているトリプトファンという必須アミノ酸は、精神を安定させる働きがあります。
トリプトファンは脳内に運ばれると、神経伝達物質であるセロトニンというホルモンに変化します。
セロトニンには、興奮作用のあるノルアドレナリンやドーパミンなどのホルモンを鎮める効果があります。そのため、セロトニンの量が増えると、イライラしたり興奮したりする興奮状態が落ち着きます。精神が落ち着き、リラックス状態になるとストレスが軽減することにつながるというわけです。
しじみには肝機能の改善やサポートを行う効果があり、身体によいというイメージがありますが、それだけではありません。しじみに含まれる成分にはストレスを軽減させるものもありますので、積極的に食事に取り入れることをおすすめします。