しじみの佃煮というのは、しじみを醤油やみりんなどの調味料で甘辛く煮詰めたものです。そのままご飯のおかずやお酒のつまみとして食べても、美味しく食べることができます。
しじみの佃煮に含まれる栄養素は、基本的にしじみに含まれている栄養素になります。特に有名な栄養素はオルニチンですが、他にもビタミンB群、カルシウム、鉄、亜鉛などが含まれています。
オルニチンというのはアミノ酸の一種です。血液に溶け込んで体内を巡るため、血流を良くしたり肝臓の機能を高めてくれる効果があります。
そのため、疲労回復や美容にも良いとして人気が高まっている栄養素です。
血流の流れが良くなると、近年患者数が増えている動脈硬化や心筋梗塞などの疾患を予防することにも繋がります。
身体にとって良い効果がたくさんあるしじみは、積極的に摂取することが望ましい食材だといえます。
しじみは栄養豊富な食品です。継続して摂ることにより、より健康効果がアップします。しかし、毎日しじみの砂抜きをして殻から身をはがすというのは大変です。そこでおすすめなのが、しじみの佃煮です。
佃煮になっていれば、ご飯に乗せるだけで簡単におかずになりますし、お酒のつまみとしても手軽に摂ることができるからです。
しじみの佃煮は市販されているものも多くありますが、比較的簡単に作ることができます。手作りだと余計な添加物を入れずに作れますので、健康を気にしているという場合は手作りにチャレンジしてみましょう。
・殻付きしじみ 300g
・生姜 1片
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・酒 50cc
・しじみの殻を擦り合わせるように洗い、汚れを落とします。
・500㏄の水に小さじ1杯の塩を入れた塩水に3時間ほど漬け、砂抜きをします。
・生姜を細くきざみます。
(1)しじみを酒蒸しし、身を取り出します。この時、汁は捨てません。
(2)鍋に酒、砂糖、しじみを煮出した汁、しじみの身を入れて煮込みます。
(3) 沸騰したら身を取り出し、醤油ときざみ生姜を入れ、さらに煮込みます。
(4)火を止めたら少し冷まして身を戻します。
(5)さらにみりんを加えて、もう一度煮詰めたら完成です。
今回は生姜を合わせましたが、慣れてきたらさまざまな食材と合わせてオリジナルの佃煮を作ってみてはいかがでしょうか。
おすすめは非ヘム鉄を含む大豆製品やひじきなどの食材です。
しじみの佃煮は、生のしじみと比べると保存期間が長くなっています。調理方法や保存方法によって異なりますが、2週間~90日ほどです。そのため、昔は漁師の非常食や保存食としても活用されていました。
手作りなど、真空パックの商品でない場合は冷凍保存しておくと長く保存できます。
手軽に摂れるおかずやつまみとして、体にも良いしじみの佃煮はとてもおすすめです。