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輸入されるしじみの原産国

輸入されるしじみの原産国

日本がしじみを輸入している主な国は中国、台湾、韓国、ロシアなどの近隣諸国です。味や見た目には大きな違いが無いため、国産のしじみと同じように食用として流通しています。

中国からの輸入しじみ

中国産のしじみは水質汚染問題や禁止薬物の検出などが相次ぎ信頼を失い、日本への輸入量が激減してしまいました。
2006年までは輸入全体量のうち50%以上を占めていましたが、2008年以降はその量は大幅に減少し、2011年には2%を切っています。2012年からは輸入量が徐々に回復しています。

ロシアからの輸入しじみ

中国産しじみの輸入量が激減した代わりに、激増したのがロシア産のしじみです。輸入量の半分を中国産のしじみが占めていた2006年の時点では全体の6%ほどでしたが、現在では70%以上がロシアからの輸入しじみです。
ロシアのしじみは味も大きさも良いヤマトシジミです。ロシアのしじみ生息場所は、国内で最も多くしじみが捕れる島根県の宍道湖によく似た地形をしています。また、国内のしじみ漁獲量2位である青森の十三湖と同じように、真水と海水が交じり合う汽水域であるため、大粒でかつうまみも強いしじみが育つというわけです。

北朝鮮からの輸入停止

2006年10月までは北朝鮮からもしじみを輸入していましたが、2007年からは経済制裁の一環として輸入を中止しています。

輸入国の偽装事件

日本へのしじみの輸入に関して、原産国を偽るという事件が相次ぎました。

水産物の原産国偽装事件

北朝鮮への経済制裁の一環としてしじみの輸入を禁止した後、北朝鮮産の水産物が中国産として輸出されるという事件が相次ぎました。これは日本だけでなく、韓国や米国も被害にあっています。

しじみの産地偽造が起こる経緯

ヤマトシジミはその名称から日本産と思われがちですが、実際には移植により海外にも同じヤマトシジミが生息しています。そのため、海外産であってもヤマトシジミという名称を表記することは問題ないとされています。
しかし、そのせいでロシア産しじみの中に北朝鮮産のしじみが混入していたり、中国産のしじみとして北朝鮮産のしじみが輸入されてしまうという事件が起こり得るわけです。

産地偽装への対策

見た目は同じヤマトシジミであるため、見た目だけで判断することは困難です。
北朝鮮産のしじみかどうかを見分ける方法は、貝殻の成分分析やミトコンドリアDNAによる識別などがあげられます。
しかし、すべてのしじみの検査をすることは現実的ではないこともあり、混入の場合や輸入国の経由など産地偽装を巡る問題は後を絶ちません。

海外産しじみの栄養素

産地偽造事件などが起こったため、国産と海外産ではその栄養素や安全性に大きな違いがあるのではないかと思われがちです。しかし、実際には日本産のしじみも海外産のしじみも、含有されている栄養素に大きな違いはありません。
しじみには疲労回復やダイエットにも良い効果のある栄養素がたっぷり含まれていますので、料理によって国産しじみと輸入しじみを使い分けるなどして、積極的に食事に取り入れると良いでしょう。

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